というわけで、牧場のソフトクリームを食べたあと、まっすぐうなぎ屋に向かった。
行ってきたのは飯田養鰻。養殖うなぎの直売店である。
地元の人に教えてもらったのだが、とにかくここ、ネット検索に引っかからない。
名前でググると確かにひっかかるのだが、ここは店舗ではなかったりする罠。
とりあえずググって地図を出し、そのまま拡大しまくると近くに不自然に四角い池のようなものがある。
その脇の建物が店だったのだ。
田んぼの中に囲まれた掘っ立て小屋。一瞬うどん屋?と思うが煙突はない。むしろ焼鳥屋?な雰囲気である。
さて、店に入ると、おっさんが寝てた。暑いもんなぁ。
ちょうどお昼に行ったのだが、仮にも食い物屋でお昼にこれってどうなのよ?と思った。
表に「準備中」とあったので、休みなのか聞いてみたのだが(寝てたからな。そりゃそうだ)
基本的に予約販売なので頼んでもすぐに出ないよって言われた。
そんなん、うなぎ屋では当たり前の事じゃないか。山岡士郎だって5分で出てくるうなぎ屋をこき下ろしている。実際にそういう店を知っているが、高級そうな店ほど早く出てくるから笑うよなぁ。
てなわけでこっちは覚悟完了だったので、特大2枚を頼んだ。つっても特大と大しかメニューにないけど。
でまぁ焼くのに15分くらいかかるよって言われてたので待ってたわけだ。
そしたら目の前でうなぎを捌いてくれるのね。魚を見るのが苦手な人はキツイかもね。
捌いたら早速焼き作業に入るのだけど、ここから結構時間がかかるので、客が一人なのもあっておっさんも話してくるわけ。焼きながら、ほら、まだ生きとるんだ、とか。そーいう実況はよろしい!
でも、こっちは営業時間と期間が知りたくって、聞いてみたのだ。
そしたら、予約さえしてくれれば朝から夕方まで開けるとのこと。なので、逆に休みがない。
うーん、まさに個人経営の店そのものじゃないか。ていうか実家と同じ。
ただし、期間がある。5月から9月まで。残ってれば10月までやってることもあるらしいけど。
その理由。
水が冷たくってやらないわけじゃない。うなぎが冬眠するから。
で、冬眠前に当然食いだめするので本当は10月くらいのうなぎが美味しいんだとか。
それと、うなぎのヌルヌル。
ウロコがないうなぎはあの粘液で体を守っているんだそうな。でも、何かに体をぶつけると簡単に傷が付いて、そこから水中に普通にいる菌に感染して死んでしまうそうな。
だから中国産うなぎにはマラカイトグリーンとかの抗菌剤を使っていたんだそうな。
はーい、ここ、試験に出ますよー。いやぁ、ためになるじゃないか。
そうこうして焼き上がり、たれを塗ってトレイに載せ、買い物袋に入れてくれた。
お金を払い、袋の取っ手を持って帰ろうとしたら怒られた。
焼き上がったばっかりの時に袋を塞ぐと蒸れてベチャベチャになるからしばらく解放しといてくれと。
さすが、ガス焼きうなぎがすぐベチャベチャになることをわかっていらっしゃる。
うーん、こだわってるなぁ。
そこまでこだわってるなら炭焼きにしてくれよとか、くわえタバコは勘弁してくれとか言いたいことはあったけど、まぁいい。
というわけで買ってきたのがこれ。


左がその袋に入ったうなぎ。
ちなみに骨と肝は別にして焼いてある。焼きが足りないので後でトースターで焼いて食べろって言われた。
そして右が市販のレトルトパックご飯に載せたもの。
家についてすぐに食べたけど、さすがに直後ではないので多少のベチャベチャ感はあったものの、この前食ったローソンの「一色町産炭火焼きうな重」よりは美味かった。焼きたて、肉厚、安心と3拍子揃っている。
完全に冷めたらどうなんだろうって思って、晩飯にも食ってみたのだが…やっぱり買ってすぐに食べる方がいいなぁ。ちなみに骨と肝はオーブントースターで焼いてみたのだが…焼きすぎて半分黒こげ。
失敗した。
ともかく、店のロケーションがすごいので興味ある人は行ってみるといいかなと思う。
うどんを玉で買ってビニール袋に入れて持って帰る感覚で蒲焼きを買える人に限るけど。
あと…ここ、残念なことに駐車場がないので…自己責任で何とかして下さい。
比較的近くにイオン系のショッピングセンターがあるので、ここで車を駐めてご飯を買って、歩いてここまで来る…遠いか。
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